オリジナル小説

novel-長編-

友禅師 惺 〜結婚式〜04 直接聞く

直接聞く 「中々好調じゃないか、向坂君」 「ありがとうございます」 「これなら問題無く、早川に権利を引き渡すことが出来る。まあ、このまま君に任せておけば、特に売却までしなくても良さそうだが、約束は約束。先に言い出したのはこちらだし、欲...
novel-長編-

友禅師 惺 〜結婚式〜03 状況報告2回目

状況報告2(三押デパート) 前回の製作見学の後、阿久津の元へ早川から連絡が来る。作家に対し、作業終了までの期間、拘束料として毎月15万円を、製作費から前払いするとの申し出だった。後になるか先になるかの問題だが、今の惺の生活状況を見かねた、...
novel-長編-

友禅師 惺 〜結婚式〜02 状況報告

100円ラーメン 真弓いわく阿久津には、今日の待ち合わせ時刻を15時と言い、惺に伝えた14時よりも、1時間遅く設定したとのことだった。だが実際、阿久津が喫茶店に到着したのは、惺と真弓が話し始めてから2時間もしない、16時半の頃である。惺が...
novel-長編-

友禅師 惺 〜結婚式〜01 制作依頼

展示会 昭和三十年、日本橋三押デパート催物会場『華麗なる東京友禅の世界~現代作家作品展』にて。 「素晴らしいわ。やはり印刷の着物とは『格』が違いますわね」 「化繊のペラペラの生地と正絹の重い生地と、見る人が見ずとも風に吹かれれば安いか...
←戻ル 0話

←戻ル 0話01 序章

序章 「何で助けた?」 助けてくれた老人に対して、子供が最初に言った言葉はこれだった。この時の老人は、子供のことを何も知らない。だから老人は子供が言った言葉に対し、理由を聞くために質問した。 「お前はあのまま、この世界から消えてしまい...
Short story -短編-

一人ぼっちのピアノ

Angels ladder ある深い森の中。かつてはお屋敷だった廃墟の中に、廃れたピアノが佇んでいる。壊れた屋根の隙間から光の帯が梯子を作り、ピアノと埃を反射する。 「雲の切れ間から降りる光はエンジェルラダーって言うんだ...
タイトルとURLをコピーしました